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INTERVIEW
人生が変わった。他では得られない大きな価値があるコンテスト。

町井 恵理さん(2014ファイナリスト最優秀賞/NPO AfriMedico 代表)


生きていくにあたって欠かせないもの、医療。往々にして途上国では医療の未発達が問題として挙げられている。TOKYO STARTUP GATEWAY 2014ファイナリストにして最優秀賞にも選ばれた町井恵理さんはこの問題に正面から向き合う。どのようにして解決へ導くのか。今回は町井さんにお話を伺った。
仕掛けている事業について教えてください。

アフリカは経済発展中である一方、貧富の差は確実に広がっており、医療面においてもその影響は顕著です。
都市部には病院や薬局が乱立し過剰供給状態にある一方で、全人口の2/3が住む農村部においては十分な医療を受けることができずに多くの人々が命を落としています。
これらの現状を日本発祥の「富山の置き薬」というビジネスモデルにより解決します。
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現在のアフリカの国における「インフラが未整備」「大家族」「国民皆保険制度がない」というシチュエーションは、過去に日本で置き薬が普及した時代背景と一致しており、置き薬システムはアフリカの全ての人がいつでも医薬品にアクセスできる未来を可能にします。
今後は、この江戸時代からの300年も歴史ある置き薬を現地に合うように「現代版」「アフリカ版」にカスタマイズして提供し、現地の方のセルフメディケーションの向上に貢献することで、彼らの健康と笑顔を届けるのが我々のミッションです。

町井さんにとって、TOKYO STARTUP GATEWAYはどんな価値がありましたか。

TOKYO STARTUP GATEWAYに出場して、人生が変わりました。
他のコンテストにはない「日本の心」がここにはあり、コンテストに出てビジネスをブラッシュUPするという目的以上のものがあったと思っています。
日本とアフリカを繋ぐという我々のビジョンを実現するにあたり、日本の中心である東京都から発信を試みたいという想いと、運営主体であるETIC.から多様かつ素晴らしい起業家の方々を多く輩出されていることに魅力を感じてエントリーしました。
期待以上にETIC.の皆さまが人に何か貢献したいという、そもそも起業家精神をお持ちだと感じ、ETIC.ならではの文化として、起業家をバックアップする理由がよく理解できました。
町井さん(編集3)
他のビジネスコンテストにも多々出場してきましたが、これは大きな違いだと感じています。
そういった精神が応募者にも伝わり、今回のプログラムの通過者同士の間には、コンテストで競うはずが、継続的に「お互いに協力しあう文化」ができあがっており、とても大きな価値があると感じています。

2020年に向けたビジョンをお聞かせください。

2020年は東京オリンピックの年であると同時に、我々の活動の拠点としているタンザニアの人口が日本の人口を追い越す(国連データより)といわれている年です。
現在の保健衛生環境の状態のままで人口が増えるということは、それだけ病気も増えることを意味しています。
その病気を防ぐ役割が我々にはあると考えており、一人でも多くの方に薬を届ける事が目標です。
また、日本の仕組みを日本国内のみで収めるのではなく、海外でも日本の価値を広げることが非常に意義あることだと考えています。
オリンピック年には日本の歴史ある配置薬がタンザニアで機能し、そしてタンザニア人がオリンピックに来たときには日本のおかげで健康になれたという嬉しい報告を聞けるよう活動を進めていきたいと考えてます。
その子がメダリストだったらなおさら嬉しいですね。
AfriMedico赤ちゃん写真

人を助けたい、その熱く優しい眼差しから大きなパワーを感じる。
きっとその目には今より美しい途上国の未来が見えているのだろう。日本から世界を救う日が来ることを楽しみにしたい。
主な受賞・掲載実績

2015年08月29日 産経ニュース【話題の肝】にて特集掲載
2015年07月03日 中日新聞”popress”にて特集掲載
2014年09月16日 クラウドファンディングを達成し、1,870,000円の資金調達に成功

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[ PROFILE ]

町井 恵理さん(2014ファイナリスト最優秀賞/NPO AfriMedico 代表)

TOKYO STARTUP GATEWAY2014ファイナリスト 最優秀賞受賞。大学卒業後、薬剤師免許を取得し外資系製薬会社に入社。学生時代のマザーテレサの家でのボランティアをきっかけに、青年海外協力隊として2年間現地保健省にて感染症予防活動に従事。その他、現地での短期的なボランティアを重ねるも、途上国支援には自立かつ継続して回せる仕組みが必要と考え、帰国後にグロービス経営大学院に入学。経営に関する知識を学びながら、NPO代表や経営者との人脈を広げ、現職の製薬会社で勤務する傍ら、アフリカの人々に健康を届けたいとの想いからNPO AfriMedicoを設立。

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