TOKYO STARTUP GATEWAY 2014

TOKYO STARTUP GATEWAY 2014結果発表

448人の応募者の中から選ばれたファイナリスト10名が、
11月16日(日)丸ビルで行われた決勝大会で7分間のプレゼンテーションをし、
参加者の投票による「オーディエンス賞」および、
審査員による「優秀賞2名」「最優秀賞1名」の各賞の選出しました。

今後、受賞者はもちろん、ファイナリスト全員が3ヶ月間のアクセラレーション部門へと進み、
先輩起業家・ベンチャーキャピタリスト等のバックアップを得ながら、起業家として、
更に事業プランに磨きをかけ、それぞれの「世界」へと羽ばたいていきます。

最優秀賞

日本発祥「富山の置き薬」システムを活用し、
アフリカの農村部へ薬を提供するソーシャルビジネス
町井 恵理 さん

事業概要

町井 恵理さん事業の様子

アフリカは経済発展中である一方、貧富の差は確実に広がっており、医療面においてもその影響は顕著です。都市部には病院や薬局が乱立し過剰供給状態にある一方で、全人口の2/3が住む農村部においては十分な医療を受けることができずに多くの人々が命を落としています。これらの現状を日本発祥の「富山の置き薬」というビジネスモデルにより解決します。現在のアフリカの国における「インフラが未整備」「大家族」「国民皆保険制度がない」というシチュエーションは、過去に日本で置き薬が普及した時代背景と一致しており、置き薬システムはアフリカの全ての人がいつでも医薬品にアクセスできる未来を可能にします。

プロフィール

町井 恵理

大学卒業後、薬剤師免許を取得し外資系製薬会社に入社。学生時代のマザーテレサの家でのボランティアをきっかけに、青年海外協力隊として2年間現地保健省にて感染症予防活動に従事。その他、現地での短期的なボランティアを重ねるも、途上国支援には自立かつ継続して回せる仕組みが必要と考え、グロービス経営大学院に入学。経営に関する知識を学び、NPOや経営者との人脈を広げ、現職の製薬会社で勤務する傍ら、アフリカの人々に健康を届けたいとの想いからNPO AfriMedicoを設立。

優秀賞

誰もが自由に空を飛べる時代を創る「空飛ぶクルマ」の実現
中村 翼 さん

事業概要

中村 翼 さん事業の様子

2020年、東京オリンピック。全世界が日本に注目するこの年、我々の開発する空飛ぶクルマSkydriveが、開会式にてデビューします。そして、今後さらなる過密化が進む都市における渋滞問題や、砂漠のような道がない場所での移動の不自由さといった課題に対し、地上に依存しない新たな交通インフラとして普及を狙います。空という空間は、今はまだ一部の富裕層や大型旅客機にしか利用されていませんが、いずれ誰もが利用出来る時代を創るべく、「パーソナルな三次元移動」という新たな価値を提供します。

プロフィール

中村 翼

1984年生まれ。幼少の頃にフェラーリに憧れ、自動車エンジニアを志す。慶應義塾大学・大学院にて機械工学を専攻しつつ、レーシングカー製作の学生チーム代表を務めたことで学業との両立が認められ、理工学部創設者の藤原賞を受賞。現在は自動車会社にて設計業務に従事。その一方で、クルマからもらった夢を引き継ぎ、次世代に新しい価値を提供することを目指して、2012年にコンセプトカーを企画・製作する有志団体、CARTIVATORを設立。9名のメンバーと共に、次世代にふさわしい空飛ぶクルマの実現を目指し奮闘中。

優秀賞・オーディエンス賞(ダブル受賞)

移動はもうヒトがするべき仕事じゃない。
現場の負担を軽減する一輪運搬車のEV化キット「E-cat Kit」
嘉数 正人 さん

事業概要

嘉数 正人 さん事業の様子

建築や農業の作業の多くは、未だに人力で行われています。大きなものは重機で運びますが、小さなものは人が運びます。長距離移動はトラックを使い ますが、短距離移動は人がとぼとぼ一輪運搬車を押します。重量物を積んで荒れた道を走るのは重労働です。このE-cat Kitは、一輪運搬車に簡単に取り付けができるモーター内臓のホイールとバッテリーをセットにした、低価格な後付キットです。荒れた道でも上り坂でも作物 やガレキを楽に運ぶことができます。別売りのアタッチメントを取り付ければ、運搬一輪車自体を人が乗れる乗り物として利用することができます。ま た、各種センサーを用いたデータ解析・クラウド連携により現場の効率化を実現します。

プロフィール

嘉数 正人

1993年生まれ。沖縄県出身。首都大学東京経営システムデザイン学科(経営工学)に在学。大学の副専攻プログラムである「観光経営コース」を修了。高校時代より、webを活用して中古の本、CDの販売や雑貨、電子機器の輸入販売を行い、2000件以上の取引実績。早稲田、サムスン、角川 アスキーが協力して運営する「第一期Tech Instituteアプリ開発者養成講座」に参加。著名な講師陣のもと、Androidアプリの開発から公開までを半年かけて学ぶ。電車に載せられる電動 バイク「ORIEV」の開発を行い、第一種原動機付自転車としてナンバープレートの登録を行う。